Kirishimaya Ryokan
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葯枕の説明と湯治の雑談




 写真の『葯枕』とありますのは、この袋の中に薬草を詰めた枕が入っております。1991年に上海中医学院(中国医学医大)から頂いたものです。ご来館の折にご覧下さい。
(注意:葯"やく"と似た写真の字は現在中国の薬の新字です。この字は日本のソフトにはありませんので「葯」を使用しました。)
 上海中医附属病院ではこの枕も使用しているようでした。新しい内は薬草の匂いがしております。その香でリラックスでき良く眠れ、治療効果に役立つでしょう。越中富山の實母散という薬と良く似た匂いがしました。最近流行の、〜の香のリラクゼーション、〜セラピーとかも同じ事です。
 モミノ木の葉の入った部屋に吊るす小袋をカナダの方から頂いた事がありますが、どこでも昔から同じような事をしているものです。
 我々はセラピー、気功、アーユルヴェーダー、癒し、等々新しく聞こえる言葉(昔からの言葉でも新しく感じたりそう思った言葉)が好きですぐに跳び付きますが、健康の事・精神的な事などの内容で新しいものはありません。特に平和な日本では言葉遊びというところですから、継続性が有りません。(単なる流行→本物には成り得ない。) 
  
 戦後、日本人に染み付いた西洋への劣等感からか特にカタカナ言葉の影響は強いですね。
 20世紀最後のカウントダウン云々、ミレニアム【聖】云々と一時期騒ぎましたが、日本では平成13年ですし、紀元節では2,600年、仏教国でお釈迦様を中心に考えれば2,500年位でしょう。西暦(キリスト)を便宜的に使用しているのですから、この事ひとつを例にとっても、子供達にはその意味をちゃんと教えてやるのが親、先生の仕事のひとつです。(温泉、旅行など他の事の意味も同様に。)
 桐島屋旅館にはよく外国の方が宿泊し話を聞きにきますが、日本の事を話し、教えてあげると彼らは大変喜びます。(当館では主に温泉、弓道、東洋の伝統的医療哲学などの事です。)


 ここ数年、若い人から電話で「湯治」の質問が増えていますが、普段の生活でカタカナ語が多いせいでしょうか、この湯治という単語が新しい言葉のように感じるようです。一時期、温泉場でも湯治という言葉を意識的に避けた嫌いがありましたから、それも一因でしょうか。

 湯治→『とうじ』と読んで下さい。読んで字の如く、温泉で治療をする事、また予防医学的な意味もありますが、桐島屋旅館ではもう少し掘り下げた所まで理解できるようにコースを設けてあり、温故知新、先人の知恵を学ばれます事を奨めております。
 因みに私は50余歳ですが、敗戦の影響・指導の教育を受けた昭和生まれの我々の世代は知恵が欠如しておりますので、明治、大正生まれの方達に今のうちに色々とお話をお聞きしておくと良いと思います。
                    
       平成13年 桐島屋旅館薬師研究会
代表 中澤
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